企業の公式サイトからも

BUFFALOでのサイト感染事例

Web感染型のウイルスは大変感染力が強く、一度感染してしまうとかなり被害が拡大してしまいます。

それが一般のサイトではなく大手企業の公式サイトで起こってしまったとなるとその被害の甚大さは計り知れません。
しかし実際にはそうした大手サイトの中には本当にWeb感染型ウイルスの改ざんにあってしまったという事例もあります。

それが2014年5月に起こったBUFFALOでの事例です。
BUFFALOといえば、IT機器の大手として誰もが何かしらの製品を持っているほどの大きな企業ですが、そこでかなり悪質な内容のウイルスが混入されるという事件が起こりました。

しかもこうしたサイトの大半は海外で作られているため、英語でサイトが作られるなどわかりやすいものが多かったのですが、このBUFFALOの感染にかんしては特に日本を標的にしたものらしく日本語で作成をされていたことがわかっています。

ただしウイルス混入されたプログラムを実行するとインターフェースの一部が中国語表示になることもあり、中国から日本に入り込んできたものである可能性が高いとされています。

無線LANルーターのプログラムに仕掛けが

BUFFALOを狙った理由がわかるのが、ウイルスが仕掛けられたのが無線ルーターのプログラムに仕掛けられていたということです。
わかっているだけでも約800人あまりがその危険なプログラムをダウンロードしてしまったということがわかっており、公式サイトでも速やかにそれを削除するとともにパソコンのウイルスチェックをすることを推奨しています。

特に感染が疑われるのが、2014年5月27日にBUFFALOからファイルをダウンロードしてしまった人のうち、そのDLファイルを実行してしまったという人です。
さらにそのパソコンを使用してオンラインバンキングを利用してしまっていた場合にはさらに危険度は高くなります。
対象となっている製品は「エアナビゲータ」という無線LAN製品とそれを使用するためのダウンロードファイルなので、、もしまだ対応をしていないという人はすぐにでもチェックをしておくことをおすすめします。

ウイルス感染と不正送金の問題

このウイルスだけに限ったことではなく、ここ最近で特に被害が拡大しているのがオンラインバンキングを利用した不正送金です。
最近では自宅のパソコンを使って銀行口座の管理をする人も多くなっていますが、案外パスワード管理が粗雑であったり、いちど設定したパスワードを変更したことがなかったりとセキュリティ意識が薄い場合があります。

2014年5月に上記の事例が起こったときに警視庁が公表したところによると、既にその時点で2014年度の被害額は14億1700万円を超えているとされており、これは既に2013年のペースを上回ってしまっているといます。

それまで詐欺事件の主流であった「振り込め詐欺」が対策を強化されてしまったことにより、今後はこのコンピューター上での詐欺事例が増加していく可能性があります。

もし現在既にオンラインバンキングの申し込みをしているなら、まず自分の口座に怪しい動きがないかを調べるとともに、何かあったらすぐに分かるような通知機能も利用しておくようにしましょう。

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