無線LANの権限を変える

広い範囲でアクセスできる

無線LANは有線LANと違い、接続する利用者以外にも、電波の届く範囲にいる方であれば、接続が可能な方式です。
通常は、もっとも簡単な方法として、パスワードを設定し、接続時はそのパスワードを入力しないと、接続できないようにしますが、中にはパスワードなしの無線LANも多数あります。
無線LANのパスワードを設定し、権限を変えないと、第三者が容易に接続できます。

容易に接続できるということは、あなたの通信内容を、他の人が見られるということです。
もしもネットバンキングなどの、重要なパスワードなどあれば、それらもすべて見られて盗まれてしまいます。
また第三者が、ただで無線LANを使えるのはもちろん、なりすまして犯罪に使われる危険もあります。

利用時には、パスワードを設定しますが、これも自分の誕生日の数字にするなど、容易に想像できる組み合わせにすると、第三者にすぐパスワードは知られます。
ちなみに、一度設定したパスワードは、定期的に変えるべきと昔は言われてきましたが、現在はパスワードの定期的な変更は危険であり、不正アクセスの疑いがある場合以外は、変えない方が良いとされています。

暗号規格と暗号化

セキュリティとしては、暗号の規格と暗号化方式の種類があります。
パスワードの設定と共に、これらを使い、セキュリティ対策を行うようにします。

・暗号規格

WEP : アクセスする機器とポイントの間で精製するキーであり、キーに問題があるため、利用は推奨されません。
WPA : WEPの問題を解決するために、作られた暗号規格です。
WPA2 : WPAを改めて問題を策定し、改善したものです。

現在は暗号化規格については、WPA2を使うように推奨されており、通常はWPA2で設定します。

・暗号化方式

TKIP : 暗号解読が難しく、数ヶ月パケットを収集しても、解読されにくいです。
AES : アメリカ開発の暗号化方式であり、現在解読方法は開発されていません。

無線LANのセキュリティ設定としては、暗号化方式と組み合わせると、AESを使ったPSKがあり、WPA2-PSKというのを使います。
これが強力であり、安全なので、特に問題なければこの組み合わせを使いましょう。

無線LANとしては、公衆無線もあり、これは有料で使える場合や、ネットカフェや駅での無料で使える場合があります。
このような公衆無線は、多くはセキュリティ設定は低くなっており、これによって誰でも接続できるようにしています。
そのために、公衆無線LANを使うときは、ネットバンクなど重要なパスワードや個人情報のあるようなサービスは、使わない方が良いでしょう。
駅などの無線サービスでは、現在もセキュリティ設定が低く、安全性が低い場所があります。

Close
Menu