大きく報道された
2012年に他者のパソコンを遠隔操作して犯罪予告が行われたという事件が起きました。
被害にあったのは5人であり、それぞれのパソコンに不正な指令を出して、パソコンを操り、13件の襲撃や殺害予告を行わせました。
トロイの木馬を感染させて、ネット掲示板上で書き込みをさせました。
犯人が海外のサーバーを経由しながら掲示板へとアクセスしており、IPアドレスがばれないように隠蔽工作を図っていました。
操作では書き込みのログに残っていたIPアドレスから4人が逮捕されました。
そのうちの一人はアニメ業界で有名な人であることが分かり、このことは大きく報道されました。
当初は遠隔操作によって行われた事件であることは分かっていなかったため、社会ではそれほど大きく扱われていませんでした。
後で遠隔操作による犯罪であることが分かると日本中で注目されるようになりました。
操作の際には当初はみんな否定していたのですが、一部の容疑者は容疑を認めました。
しかし、結局は遠隔操作の結果であることが分かったため、それぞれの被害者は釈放されました。
その後、ラジオ局と弁護士に対して真犯人からメールが届き、そこにはまだ報道されていないさまざまな秘密が暴露されていたため、真犯人であると断定されました。
最終的には2013年の2月10日に真犯人が逮捕されるという結果となりました。
この事件ではIPアドレスをまるで指紋のように扱ったことにより、多数の誤認逮捕を引き起こしてしまいました。
そのため、メディアや警察庁OBからはさまざまな問題点が指摘されたのです。
操作の時に断定的な結論を出したり、自白を強要するようなことが起きました。
パソコン遠隔操作への対策
上記のような事件が起きた後にも同様の事件は日本で多数起きました。
パソコンを遠隔操作されて、その結果として犯罪行為がされてしまうと、見に覚えのないことで逮捕される可能性が生じます。
遠隔操作というのはとても恐ろしい行為であり、さまざまな悪事に利用されてしまう可能性があるのです。
遠隔操作を防ぐためには、怪しいサイトを見ないことや、不用意に怪しいソフトをダウンロードしないことが大切です。
また、緊急対処の方法としてネット接続を切ることは有効です。
接続が切られてしまえば遠隔操作は不可能となります。
基本的にウイルス対策ソフトをきちんと導入しているならば安心です。
ただし、ウイルスソフトをきちんと更新していない場合は、最新のウイルスに対応できないために危険な状態となります。
不用意にリンクをクリックしないことはとても重要です。
最近はSNSを介して色々なURLの貼られたメッセージが届くことがあるのですが、たとえ知り合いからだったとしても、URLのクリックは慎重になりましょう。
ウイルス対策ソフトのでは遠隔操作を防ぐためのさまざまな対処を行っています。