会社の中でも情報には敏感に

企業内の情報セキュリティ対策では、個々人がしっかりと自分の作成や閲覧をする書類を漏洩から守るという意識を持つことが大切です。
電子化された文書に関する危険性は大きく「物理的脅威」と「人的脅威」の二種類に分けることができます。
物理的脅威とは、例えば落雷や浸水によってパソコンのハードディスクなどが物理的な損傷を受けてしまうことにより、電子化しておいた文書が壊れてしまうような場合や、偶発的な故障や劣化が起きてしまうような場合です。
確かにこれらは起きてしまうと大きな被害を企業にもたらしてしまいますが、それよりもむしろ危険度が高いのは後者の「人的脅威」の方です。

人的脅威とは、意図せずに起こる誤操作や単純な設定ミスや、使用する人の不注意によって起こる持ち出しや紛失、さらには意図的な不正行為や許可されていないソフトのインストールによる被害といったことをさします。
実際に企業における情報漏えいが起こる割合をみてみると、原因の第一位は「紛失・置き忘れ」であり、第二位は「盗難」、第三位「誤操作」、第四位「ワーム・ウィルス」と続いています。
企業内の情報漏えいの原因というと、不正侵入が最も多いようなイメージがありますが、実際に不正侵入によってデータが改ざん・漏洩する割合は全漏洩件数の中のわずか0.9%であり、実際には内部での管理徹底がされていないことによる人的要因によって起こっているのが実情です。(上記データは全て2006年日本ネットワークセキュリティ協会の調査によるもの)。

社内で情報漏洩を防ぐための具体的な方法としては、個人の権限(パスワードやIDなど)を貸与、譲渡しない、席を離れる際にはロックをかけるといった方法があります。
人的要因によって引き起こされる漏洩事故は、「このくらい大丈夫だろう」といった油断によって起こります。
せっかく情報管理部門が厳しく文書のアクセス管理をしたとしても、特定の部門の責任者が預かったパスワードを机の上にいつでも見れるような状態にしていたり、忙しいからと権限外の人に平気でアクセスを任せるようなことをしているのでは全くシステムとして機能はしません。
他にも、取引先など社外の人を平気で業務エリアに入れたり、他の人が重要な文書を作成しているところを脇から盗み見できるようにしておくということも、管理が甘い状態にされていると言わざるをえません。
人的な被害を防ぐためにも、一人ひとりが高い意識を持って安全維持に努めましょう。